寿次郎のうつわ

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川連漆器の起源は、さかのぼること鎌倉時代。源頼朝の家人・小野寺道矩が川連に居住し、刀の鞘や鎧など武具に漆を塗らせたのが始まりといわれています。
江戸時代には幕府が漆器の生産を奨励し、椀、膳、重箱、屠蘇器など、多くの品目がつくられるようになりました。
その後、高度経済成長期にはみやげものや贈答品としての需要が高まり、暮らしのさまざまなシーンを彩りました。

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長い歴史のなかで時代が移り変わっても、変わらず愛され続けてきたのは、椀や皿、箸など、毎日の食卓にならぶ日用漆器。シンプルながら美しく、丈夫な使いやすさが川連漆器の魅力です。
川連町は半径2キロ圏内で、木地づくり、塗り、加飾など、すべての工程がまかなえる小さな漆器産地。国の伝統的工芸品にも指定され、それぞれの技を極めたつくり手たちの連携と分業によって、質の高い漆器がつくられています。

  • 特徴01

    木を生かす横木取り

    原木から、木地を成形する方法のひとつ。横木取りは、椀の木目が横になるように材料を木取りします。縦木取りより多くの木地が取れるため、木材の無駄が少ないうえに、縦方向つまり上下の衝撃に強いとされています。

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  • 特徴02

    伝統的な燻煙乾燥

    木地の乾燥は、昔ながらの乾燥で行われています。燃料は、木取りで出た廃材を燃やして有効活用。煙でじっくりいぶすことで、歪みや狂いの少ない木地に仕上がり、木質硬化や防腐・防虫の効果もあります。

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  • 特徴03

    堅牢な下地づくり

    渋下地、錆下地、蒔地下地、本堅地、布着せ本堅地など、幾重もの手法と工程がある下地づくりは、うつわの強度や仕上がりに直結する大事な作業。塗り、乾燥、研ぎを何度も繰り返し、下地層を平滑堅牢に仕上げます。

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  • 特徴04

    仕上げの花塗り

    上塗り後、磨かずに仕上げる花塗りは、川連漆器ならではの伝統技法です。刷毛目を残さず、なめらかに仕上げるためには高度な技と経験が必要で、これによりしっとり落ち着いた、漆本来の色ツヤが生まれます。

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ものづくりの流れ

川連漆器の製作工程は、大きく分けると、木地づくり・下地づくり・塗り・加飾の4つ。昔ながらの製法を生かしつつ、末長くお使いいただけるよう更なる改良を加えながら、堅牢で美しいうつわをつくっています。

工程01

木地づくり

木地づくりの特徴は、横木取りと燻煙乾燥です。木地作りは、漆器の丈夫さや使い心地を左右する大事な作業のため、木の状態をよく見極めながら、時間をかけて丁寧に行います。

  • 原木

    材料は主にトチ・ブナ・朴の木など、おもに奥羽山脈の広葉樹が用いられています。

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  • 木取り

    原木から大まかな寸法に切り取る作業。節や損傷部分をさけ、横木取りで行われます。

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  • 荒挽き

    合型を取り付けたろくろで挽き、内外両面をおおまかに成形します。
     

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  • 乾燥

    木の動きを抑えるため、木地の廃材を燃やし、木の状態を見極めながら燻煙乾燥します。

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  • 仕上げ挽き

    ろくろ台に取り付けた合型に添って、カンナを移動しながら、やさしく挽き仕上げます。

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工程02

塗り

下地・中塗り・上塗りからなる塗りの作業。塗り、乾燥、研ぎを何度も繰り返すことで下地層を平滑にし、表面を堅牢に美しく仕上げます。寿次郎では、この塗りの工程すべてを手作業で行っています。

  • 渋下地

    地炭付け(柿渋を着けた稲藁の実子刷毛に地炭を着け、木地に擦り込む作業)、柿研ぎ(柿渋を塗り重ねる作業)、および生漆を用いる地塗りを数回行います。

  • 錆下地

    錆漆(漆と砥粉を混ぜ合わせたもの)にて、塗り、乾燥、研ぎを数回行います。

  • 蒔地下地(まきじしたじ)

    生漆にて地塗りした上に、蒔地(炭粉や地の粉を蒔きつける作業)を数回行ったあと、生漆にて地塗りをし下地層を固め、硬化乾燥後に平滑に研いで仕上げます。

  • 本堅地

    漆と砥の粉と糊少々に地ノ粉(珪藻土を焼成した粉)を混ぜ合わせた下地漆にて、塗り、乾燥、研ぎを数回行います。

  • 布着せ本堅地(ぬのきせ・ほんかたじ)

    糊漆(糊と漆を混ぜ合わせた漆)を用いて布着せ、惣身漆(糊漆に欅や柘植の焼成木粉を混ぜ合わせた漆)を用いて布目摺りと布と木地の境いを平滑にします。その後、漆と砥の粉と糊少々に地ノ粉(珪藻土を焼成した粉)を混ぜ合わせた下地漆にて、塗り、乾燥、研ぎを数回行います。

  • 中塗り・上塗り

    中塗り漆を器物の内外に分けながら器に塗り、硬化乾燥後、表面を平滑に研ぎ仕上げる工程を2回行います。最終仕上げとなる上塗りは、油などの不純物の少ない、黒や朱や溜を基調とした漆をベースに自家調合をし、花塗りにて塗り仕上げることで、ツヤをおさえた厚みのある、漆本来の落ち着いた風合いに仕上げます。

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加飾

蒔絵

漆器の表面に、漆で絵や文様を描き、そこに金粉や銀粉を蒔きつけて定着させる加飾技法。絵や模様を加えることで特別な意味をもたせ、華やかな印象にします。

加飾

沈金

きれいに花塗りをおこなった表面に、沈金鉋(カンナ)で模様を彫り込み、その溝に漆を接着剤として刷り込んだ後、金箔や色粉を定着させる加飾技法。シャープな描線と立体的なきらびやかさが特徴です。

ラインナップ

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    お椀

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    酒盃

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    お弁当箱

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    お重箱

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    お箸

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    お皿

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    お盆

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    カップ

長く使って
いただくための
ささやかなお手入れ法

柔らかいスポンジと中性洗剤で洗い、
ごくふつうに扱っていただければ結構です。
ぬるま湯や水で洗い水分を切り、布巾でやさしく拭きあげると、
使うほどに色ツヤが増します。
気をつけるのは、長時間、水に浸したままにしないこと。
電子レンジや食洗機はご使用できませんので、ご注意ください。
暮らしのなかで漆器を育てる感覚で、
経年変化をおたのしみいただけると嬉しいです。